Twitter活用事例

総参加数4700万超!様々な企業とムーブメントを起こすTwitter「#クリスマスボックス」の魅力

 Twitterが2014年からクリスマス前に行っている大型プレゼントキャンペーンの「#クリスマスボックス」。本記事では、史上最大の盛り上がりを見せた同キャンペーンに協賛したアイデムとCraft Eggに、協賛の背景と得られた成果について聞いた。

総参加数が4700万超の「#クリスマスボックス」

  2018年12月、Twitter Japanは5度目となる大型プレゼントキャンペーン「#クリスマスボックス」を開催。年々盛り上がりを見せる同キャンペーンには、2018年は前年を大きく上回る34の企業が参画した。

 参加企業のアカウントをフォローし、キャンペーンツイートをリツイートするだけで応募完了。リツイートしたらすぐに当選結果がわかるインスタントウィンを採用し、参加ハードルは限りなく低く設定されている。

 Twitter JapanはJR東日本、西日本、東京メトロ、小田急の各線にサイネージ広告を展開したり、日本テレビ・J-WAVEとのタイアップも実施したりとオフライン・オンライン問わず大々的にプロモーションを実施。結果、「#クリスマスボックス」を含むツイートは約5300万、総参加数は、約4700万を突破した。キャンペーンに参加したユニーク参加者数は689万人にも上り、参加企業34社のフォロワー数は計315万人増加した。

 圧倒的な数字を残した「#クリスマスボックス」だが、参加企業はフォロワー獲得だけでなく様々なメリットを得たという。本記事では、キャンペーンに参加した求人媒体を運営するアイデムとゲームアプリの開発・運営を行うCraft Eggの担当者になぜキャンペーンに参加することになったのか、それぞれどのようなメリットを享受したのかを聞いた。

左上:株式会社アイデム 東日本事業本部 Webメディア管理グループ 横山 誠一郎氏
右上:同社 東日本事業本部 主任 藁品 優子氏
左下:株式会社Craft Egg コンテンツプロデュース室 マーケティングリーダー 齋藤 隼一氏
右下:同社 コンテンツプロデュース室 マーケティングプランナー 黒木 明日菜氏

アイデムが参加&ガルパが2年連続参加した理由

MarkeZine編集部(以下、MZ):最初に、皆様の担当業務を教えてください。

横山:アイデムの横山です。コミュニケーションプランニング・マーケティングを担当しています。

藁品:アイデムの藁品と申します。私は、動画広告・Webメディア・SNS・エンタメ領域のタイアップをメインにしたプロモーションを担当しています。

齋藤:Craft Eggの齋藤と申します。弊社が提供している「バンドリ! ガールズバンドパーティ!(以下、ガルパ)」のマーケティング全般を担当しています。

黒木:Craft Eggの黒木です。ガルパのWeb周りのマーケティングを見ています。

MZ:両社はなぜ「#クリスマスボックス」に参加したのでしょうか。

横山:Twitter Japanの担当や代理店様からお話を頂いたのがきっかけです。これまで、アイデムではクリスマスシーズンに対して何かキャンペーンを仕掛けることはなかったんです。

藁品:というのも、人材業界では12月に人材の需要が下がるため、元々年明けの繁忙期に向けて準備するような時期だったんです。そこであえて、12月に何かプロモーションを仕掛けたいと考えており、「#クリスマスボックス」への参加を決めました。結果的に、12月のキャンペーンのおかげで年明けも良いスタートが切れました。

横山:他社と協賛し、一緒にムーブメントを作っていけるのも惹かれたポイントですね。認知ブランディング強化のために大きな企画を実施したいと考えていたので、タイミング的にも良かったと思います。

齋藤:我々は2017年も参加していたのですが、目標を遥かに上回る成果が出たため、2018年も参加するべきだと判断しました。ゲームアプリにとってクリスマスは非常に重要なイベントのうちのひとつです。さらに、Twitterはアプリユーザーとの親和性が非常に高いので、最適なキャンペーンだと考えました。

黒木:公式サイトやアプリ内でもお知らせを掲載していますが、情報のハブとなっているのはTwitterだと認識しています、熱量の高いお客さまとのコミュニケーションが一番取りやすいんですよね。

ターゲットに合わせ独自のコンテンツを展開

MZ:実際、どのようなキャンペーンを実施されたのでしょうか。

黒木:対象ツイートをリツイートすることで、クリスマスボックス限定コンテンツを閲覧できる内容にしました。

 KPIはフォロワーを増やすことです。フォロワーを増やすためには、潜在ユーザーにリーチする必要があります。リーチするためには熱量の高い既存のお客さまに喜んでいただき、拡散していただくのが一番なので、それを前提にコンテンツを設計しました。オリジナルの絵文字も設定するなど、細かい部分にもこだわりましたね。

 ガルパの原作であるアニメ「BanG Dream!」の2nd Seasonの放送を控えていた時期でもあったので、新規のお客さま向けのコンテンツも用意しました。期間中は月初からクリスマスまで、Twitterを利用する方に飽きずにお楽しみいただけるよう、3回クリエイティブを変更しました。

藁品:弊社はクリスマスをテーマにしたアニメーションを起点に、計300名分のプレゼントキャンペーンを実施しました。

 弊社の場合、キャラクターや市販されている一般向けの商品があるわけではないので、プレゼントは誰もが確実に喜ぶクオカードにしました。ただ、サービス認知につながるよう、イーアイデムのクオカードはロゴマークを入れたオリジナルのデザインのものを準備しました。

 弊社もKPIはフォロワー獲得で、一気に拡散するべくキャンペーン開始直後の12月3日にプロモトレンドを実施しました。

MZ:他社との協賛について、どういう印象をお持ちでしょうか。

横山:とても良い仕組みだと思います。弊社はまだ露出が少なく、認知度を上げていきたいフェーズなのでかなり恩恵を受けました。今回のように様々な企業が一体になり、世の中に大々的に発信できる機会はそうないですよね。個人的にも周囲の方々からかなりの反響をいただきました。

黒木:2018年は競合他社の参加が増えると聞いて、正直キャンペーンが埋もれないか心配していました。でも実際は、ガルパファンの皆様に喜んでいただけるコンテンツを用意することができれば、きちんと成果が得られると実感できました。純粋にお客さまと向き合ってコンテンツを作成していくことが重要だと思いました。

フォロワー4倍増!?エンゲージメント向上にも寄与

 MZ:「#クリスマスボックス」に参加して、どのような成果が得られましたか?

横山:フォロワーは実施前の4倍に増加しました。元々ユーザーとのつながりが弱かったところに課題を感じていたので、解決するための第一歩が踏み出せました。

 弊社を知らないユーザーとの接点を図る上で、私達の届けたいと思うメッセージや思いに率直にユーザーが反応してもらえたことは非常に嬉しかったですし、ツイート自体も好意的なものが多かったです。

 そこで、継続的にユーザーとのつながりを絶やさないよう、正月・バレンタインもキャンペーンを実施しました。正月キャンペーンは、広告は使わずオーガニックツイートのみで展開したのですが、過去最高のリツイート数を記録しました。競合他社と比較しても圧倒的な話題作りができたと思います。クリスマスボックスを通じて獲得できたフォロワーの方に対し、継続的にアプローチしていくのが重要だということが、非常に勉強になりましたね。

藁品:普段、求人媒体って仕事を探している時以外は見ないですよね。今回行った一連のキャンペーンのように、継続的にタッチポイントを生み出していく必要があると感じています。

齋藤:弊社の場合、2017年実施時と同程度の成果が得られました。潜在ユーザーやガルパをプレイしているけどTwitterをまだフォローしていない方にしっかりとアプローチできたので、質の高いキャンペーンを実施できたと思います。

モーメントを捉えたキャンペーンを今後も実施

MZ:今回の「#クリスマスボックス」を経て、今後どのようなマーケティングを展開していこうと考えていますか。

齋藤:ガルパは3月16日に2周年を迎えましたが、まだ2周年です。ここからどれだけファンを増やせるか、そして、運営側としてはお客さまの声を聞きながらどう成長していくか、が重要になってきます。Twitterは多くのお客さまの声を聞くことができるプラットフォームですので、引き続き活用していきたいと考えています。

黒木:今後はプロモーションとマーケティングの連携を強化し、一体化させたいですね。キャンペーンでフォロワーが増加しても、アプリを遊んでもらえなければ意味がありません。キャンペーン施策がアプリに貢献できるよう、新規のお客さまにもガルパの魅力をしっかり伝えていきたいです。そのためにはプロモーション側とマーケティング側の連携が不可欠だなと。

藁品:今年も引き続き認知拡大を狙って、新しい仕掛けを積極的に取り入れていきたいですね。求人媒体のSNS運用って成功しにくいのですが、「#クリスマスボックス」に参加してSNSの可能性もかなり見出すことができました。

横山:特に、若年層に対してアプローチしていきたいですね。少子高齢化が進んでいる中で、若年層に効率良くリーチできるTwitterはさらに活用していきたいです。また、良くも悪くもWebやSNSだけやっていてもダメだなと思いました(笑)。

 根底としてブランディングは、企業としての公共性や信頼性を醸成しないと本質的な効果にはつながらないと考えています。「知っている・見たことある」から始まるカスタマージャーニーでは、広域啓蒙とセグメントができる各々のメディアの利点をうまく使い分けて、その効果をより活性化させるためにSNSを活用する必要があります。それらを実践し、ユーザーの手元に情報を届けていきたいと考えています。

 また、今回のように季節ごとのイベントなどに合わせたキャンペーンというのは、非常に効果が出せるということがわかりました。Twitter Japanさんからも「『#新元号最初の夢』 パッケージ※」の提案もいただいているので、是非実施したく準備を進めております。今回の結果や気づき、継続してユーザーにアプローチする重要性も踏まえ、積極的にキャンペーンを企画したいと思います。

※「#新元号最初の夢」 パッケージとは

 新しい時代の幕開けは新しいことにチャレンジするチャンス。Twitter Japanは、平成では達成できなかった利用者の夢を叶える、企業協賛型プレゼントキャンペーンを実施致します。詳しくは、Twitter Japanの広告営業までお問い合わせください。

※2019/03/20 Markezine掲載

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