Twitter活用事例
フォードの電気自動車「F-150ライトニング」ローンチにおけるTwitter活用術

主な成果
15億6,000万+
ブランドインプレッション1
450万
ライブ再生回数
39%
TwitterにおけるEVのSOV
(Share of Voice)
キャンペーンの機会
電気自動車(EV)が未来の輸送手段なら、その未来の実現をリードするのが創業119年の老舗自動車メーカーであることを、Twitter利用者に知ってもらうにはどうすればよいでしょうか?
フォード(@Ford)は、EVに生まれ変わったトラック「F-150ライトニング」の盛大なローンチを計画しました。EVに関する会話の主役をフォードにすることで、米国の自動車産業のパイオニアであるというイメージを刷新しようと考えました。そのキャンペーンの全てをひとつのプラットフォームで達成できるのがTwitterでした。
キャンペーン戦略
Twitterのタイムラインでは、EVに関する会話が増え続けています。実に昨年だけで1,120万ものツイートが生まれています1。EVに関する会話を盛り上げたいと考えるフォードにとって、Twitter上でのこの盛り上がりを活用することは理にかなっていました。EVトラック「F-150ライトニング」の認知度をさらに高めるためには、フォードはTwitter上で大きなモーメントを作り出す必要がありました。
キャンペーン成功へのステップ

01
ブランド絵文字を活用してブランドらしさを表現
会話に絵文字を付けられるなら、それを活用しない手はありません。フォードはTwitter ArtHouseと連携し、オリジナルのブランド絵文字を作成しました。利用者が#F150Lightningのハッシュタグを使用すると、自動的に車の絵文字が付くようにしたのです。特別にデザインされたこの絵文字はタイムラインで注目され、フォードはEVについての会話の中で存在感と個性を打ち出すことに成功しました。

”画面左)アメリカのトラックがEVに。完全電動の #F150Lightning 発表会をこちらでご覧ください。
画面右)F-150ライトニング発表会ライブ配信。1世紀以上にわたって革新を続けてきたアメリカを代表するトラックが、ついにEVになりました。”
02
Twitter上で盛大なローンチのモーメントを創出
フォードは「F-150ライトニング」のローンチを盛大に行うことを決定し、Twitterライブのイベントカードとイベントページを使用して、最新のEVトラックをお披露目することにしました。Twitterのライブブランドスタジオと連携することで、フォードは認知度を大幅に高めることに成功し、「F-150ライトニング」は世界中で大きな反響を呼びました。

”私たちの最高の自動車が電動化されました。完全電動のF-150ライトニング、登場。#F15OLightning #BuiltFordProud”
03
トレンドテイクオーバープラスとタイムラインテイクオーバーで認知度向上を図る
キャンペーンを開始したフォードは、タイムラインテイクオーバーとトレンドテイクオーバープラスを活用することで、Twitterの利用者の目に留まる広告として会話の中心になりました。この2つのTwitter広告を使用し、「F-150ライトニング」の会話をその日のトレンドにしたのです。利用者がTwitterのトレンド欄やタイムラインを開くと、フォードのキャンペーンが表示されます。そこでフォードは動画広告上で、「F-150ライトニング」の試乗ができるチャンスを利用者に提供しました。

”#WSJWhatsNow: 米国の主要株価指数は月曜日に上昇しています。これは、金曜日に発表された堅調な雇用統計と、米国サービス分野における収益を示す新たなデータを受けたものです。”
04
Twitter Amplifyを活用してプレミアム動画と連携
フォードは、オーディエンスをさらに広げるためにTwitter Amplifyスポンサーシップを活用しました。Amplifyスポンサーシップでは、主要パブリッシャーの質の高い動画と動画広告を一体感のある動画コンテンツとして利用者に視聴してもらうことができ、潜在層とつながることができます。フォードはこの方法を採用して、ウォール・ストリート・ジャーナルの関連コンテンツの前にプレロール広告を掲載しました。さらにテレビとも連携し、深夜番組と提携した独自コンテンツも制作しました。
”F-150史上最速の加速性能。#F150Lightning #BuiltFordTough”
05
動画広告で視聴者のリエンゲージメントを促す
Twitterの利用者は、これまで以上にTwitter上で動画コンテンツを視聴しています。露出と認知度向上のために、動画広告を活用することは非常に効果的です。利用者がタイムラインを見ている時に、動画は大きな力を発揮します。利用者は動画から情報を受け取り、動画を見た結果、アクションを起こそうと考えます。フォードは、動画からTwitter利用者を専用のウェブサイトへと誘導し、「F-150ライトニング」についてもっと知ってもらえるように設計しました。
キャンペーン結果
フォードは、ブランド絵文字、ライブイベントページ、タイムラインテイクオーバー、トレンドテイクオーバープラス、Amplify、動画広告を活用した包括的なキャンペーンを実施し、自社が発売する最新モデルのトラックの認知度を高めることに成功しました。それ以上に重要だったのは、市場で販売されているEVトラックに関する会話の中で「F-150ライトニング」が最も多く話題に上ったことでした。
今回のキャンペーンは、フォードがEVに関する会話の中心となり、EV市場におけるリーダーであり先駆者としての信頼を得るためにも役立ちました。フォードは119年の歴史を持つ自動車メーカーでありながら、再び業界のパイオニアであると認められたのです。
「珍しいケースですが、この車は2度注目を集めることができました。Twitterのリアルタイム性を、F-150ライトニング発表イベントのライブ配信に活用することで、話題を集め、短い時間で需要を喚起させることに成功しました。すでに新型F-150ライトニングの予約は15万件以上に上っています。」
フォードと代理店の担当者
Philadelphiaジュニアブランドマネージャー、Bozhana Miteva氏
「ライブイベントで、そしてTwitterのアプリを開くたびに、まさに車の名前の通り稲妻のような衝撃と興奮がありました。ライブイベントの内容はTwitter上でリアルタイムに紹介され、実世界とデジタル世界が融合したのです。情報は拡散され、高い需要に繋がりました。」
フォードと代理店の担当者
Philadelphiaジュニアブランドマネージャー、Bozhana Miteva氏
出典
1 Twitterの内部データ。2021年