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世界初公開|「#拡散の科学」なぜ人はリツイートするのか?

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この記事はビジネスに関わる方々、特にマーケターやクリエイターに向けて寄稿しました。皆さんは、ブランドの勝率を上げるために、様々なマーケティング指標によるKPI達成を目指して日々活動しているかと思います。この記事では、Twitterを通じた拡散の力を上手に活用する方法を紹介します。

はじめに

Twitterでは、たった一つのツイートが、リツイートにリツイートを重ね、ブランドの売上増に影響を及ぼすことがあります。リツイートによる「バズ」は、情報過多な日常の中で埋もれてしまいがちなブランドを、バズという強い知覚を通じて、生活者の記憶と行動変容に作用するパワーを秘めています。「じゃがアリゴ」の事例、ご存知でしょうか?

じゃがりこで簡単にアリゴが錬成できるこのツイートはたちまち拡散され、Twitterの世界を越えて、じゃがりこが棚から消えた報告ツイートが多数されるに至りました。リツイートによる拡散が、ブランドの売上に影響した良い一例です。 しかし、どんなツイートをすればこのような「拡散」を起こせるかは、マーケターやクリエイターのセンスと偶然に大きく頼るところが実情だったかと思います。 そこで、Twitter Japanから有志のプロジェクトを発足させました。部門を横断したメンバーで構成され、膨大なツイートデータをもとに、拡散の仕組みを科学しました。

#拡散の科学 プロジェクトメンバー

なぜ人はリツイートするのか?全148ページ

世界初公開|「#拡散の科学」

リツイートの「9つ」の発見

#拡散の科学」では、バズに関する多くの発見を載せています。このスライドはその中でもリツイートの世界に関する発見を9つにまとめたものです。

 

人を動かしたいとき、話題を作りたいとき、この9つは必ず抑えていただきたい要素です。ぜひ、皆さんがツイートした、もしくはこれからツイートしようとする内容が、この9つに当てはまっているかチェックしてみてください。あてはまっていなくても安心してください。この「#拡散の科学」をダウンロードして読んだあとには、きっとできるようになっています。

 

#拡散の科学」は4つのパートで構成されており、各パートから資料の一部を抜粋してご紹介します。

 

  1.  そもそも拡散とは
  2.  なぜ人は拡散するのか
  3.  何が拡散を加速させるか
  4.  拡散の起こし方

パート1

そもそも拡散とは

パート1では、1つのツイートがリツイートによって、ときに“世の中ごと”にまで昇華する事例を紹介しています。

 

世の中ごとになるためには、リツイートによって、人の気持ちを動かす1つのツイートが、コミュニティを越えて拡がっていくことが重要になり、そのような事象を資料では「熱量伝播」と名付けています。1,300リツイートという数は、世の中ごとになる拡散への入り口となるバズの目安となります。

ただ、1,300リツイートという数字は、実はリツイート全体において、0.1%の事象です。普通に考えたら、拡散を起こすことを難しく感じるかと思います。しかし、この「0.1%の可能性」に挑戦することこそが、ブランドが世の中ごとになる成功の鍵となります。

 

以降のパートで、「0.1%の可能性」に挑戦するためのヒントを少し紹介します。

パート2

なぜ人は拡散するのか

1,300以上のリツイートを達成するには、何がリツイートボタンを押したくなるきっかけだと思いますか?

パート2では、人がリツイートボタンを押したくなる「気持ち」を機械学習を使って分析しています。ユーザーが、リツイートボタンを押したくなる16コの「熱量」を発見を発見するに至りました。その熱量をグループで分けてみると、6つの「熱量伝播」という形にまとめることができました。

各熱量ごと、詳細もまとめています。熱量ごとに相性の良いクリエイティブが異なっています。事前に熱量の特徴がわかっていれば、企画しているコンテンツはどの熱量を刺激するものなのか把握した上で、それにあったクリエイティブを使用できているかもチェックできます。

パート3

何が拡散を加速させるか

パート3では、リツイートボタンが押されやすくなる「仕組み」などの機能面を分析しています。例えば、日本のTwitterでは、「クラフト」が一番拡散されやすい投稿カテゴリーです。

他には、ツイートする時間帯と拡散のされやすさにも特徴があります。ツイートを投稿する目安になるかもしれません。

パート4

拡散の起こし方

パート4では、パート1〜3の発見を踏まえて、リツイートされる確率を少しでも上げる立体設計を解説しています。3つの「D」に沿って立体設計します。"Define"でブランドからの情報整理を行い、"Develop"で拡散アイデアの開発、"Deliver"にて拡散を加速させる配信設計に繋げていきます。

整理した情報から、どの熱量と組み合わせると良いのか行き来しながらアイデアを開発していくイメージです。入れ込む熱量が一旦決まれば、その熱量の特徴に合わせて配信設計をすることになります。

 

この記事では「#拡散の科学」の一部を紹介しました。ご担当のブランドで世の中ごとになる入り口の1,300リツイートを目指す時や、リツイートに限らずユーザーからエンゲージを獲得したい時、ぜひツイートする前に「#拡散の科学」をお読みください。ビジネスパーソンの皆さんにとって「#拡散の科学」がその手立てになれば嬉しいです。

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April 10, 2023
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