Twitterカンバセーションレポート

Twitterでスポーツはもっと楽しく

Twitterの会話から見える最新のトレンドやインサイトをお届け

人々は今起きていることについて語り合うために、日々Twitterを訪れています。そのTwitter上の会話データから見えるインサイトをお届けする「Twitterカンバセーションレポート」。様々なスポーツが開幕を迎え、サッカー日本代表はW杯の出場権を手にするなど、話題の多いスポーツから生まれる会話や人々の熱量を調査しました。
 

新しいスポーツ観戦の楽しみ方

プロ野球やサッカーJリーグ、そしてフォーミュラー1(F1)と、今年もスポーツシーズンが始まりました。コロナ禍で無観客試合やスタジアムでの声出し応援禁止などの制限もありましたが、今やスポーツ観戦はスタジアムに行って応援するだけではありません。自宅のテレビ画面で臨場感を味わいながら、ソーシャルメディア上で人々と瞬間を分かち合う、そんな新しいスポーツ観戦の楽しみ方が主流になりつつあります。そしてスポーツ観戦において、各ソーシャルメディアの中でもっとも利用されているのがTwitterです。
 

スポーツ観戦時のソーシャルメディア利用率

Twitter マーケティング リサーチ結果

調査委託先 | Macromill 2021年5月 スマートフォン利用者対象 15歳~64歳 Twitter (n=3,099) SNSサービスA (n=1,697) SNSサービスB (n=2,870) 無料動画サイト(n=5,154) *いずれも月1回以上の利用者対象
 

Twitterにおけるスポーツに関する会話は増え続けています。その会話量を比較してみたところ、2021年は前年比で48%と大幅に増加しました。Tokyo2020の開催が会話の増加に大きく貢献したことが一因ではありますが、大会終了後もその勢いは続き、10月から12月にかけての会話量も前年と比べ25%増加していることがわかりました。

スポーツに関する会話量の推移

Twitter マーケティング リサーチ結果

Source | Twitter Internal data. 2022年4月取得, Japan only. 期間:2020年1月-2021年12月

 

会話を牽引するスポーツは?

では、どのスポーツが会話を盛り上げているのでしょうか?2大注目スポーツは、野球とサッカーという結果となりました。特にサッカーは、11月のカタールW杯に向けて会話の盛り上がりが大いに期待できるスポーツとなるでしょう(2022年サッカーワールドカップに向かってTwitterで進むカウントダウン)。
 

2021年 スポーツ種目別の会話量

Twitter マーケティング リサーチ結果

Source | Twitter Internal data. 2022年4月取得, Japan only. 期間:2021年1月-2021年12月
 

なお、2021年に会話量が急上昇したスポーツには、近代五種や水泳の飛び込み、アーチェリーなど、Tokyo2020の競技がランクインしました。水泳の飛び込みは、競技の話題だけではなく、金メダルを獲得した選手が会場で編み物を続けている様子が「編み物王子」としてTwitter上で話題を集めました。
 

2021年 スポーツ種目別の会話量の増加率(前年比)

Twitter マーケティング リサーチ結果

Source | Twitter Internal data. 2022年4月取得, Japan only. 期間:2020年1月-2021年12月
 

スターの誕生による盛り上がり

また、スポーツに欠かせないのはスターの存在です。そのなかでも、プロ野球における大きなトレンドのひとつとなったのが、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志(@shinjo_freedom#BIGBOSS の存在でしょう。監督就任発表後にフォロワー数は急上昇し、70万以上のフォロワーたちがその発言に注目していることがわかります。

 

“BIG BOSS”フォロワー数の推移

Twitter マーケティング リサーチ結果

Source | Twitter Internal data. 2022年4月取得, Japan only. 期間:2021年9月-2022年3月
 

Twitterで共にエールを送り、感動を共有する

Twitterを活用してスポーツ観戦を楽しむことにより、同じ試合を見ている人々とリアルタイムにつながることができます。こちらは2022年3月24日に開催されたW杯アジア最終予選の日本対オーストラリア戦のツイート数の推移を調査した結果ですが、ゴールが決まるたびに会話が増えていることがわかります。そして、日本が試合に勝利しW杯の出場権獲得が決まった瞬間、会話量は最高潮を迎えました。人々は勝利の喜びを共有し、タイムラインは熱狂のツイートに包まれました。

 

「W杯アジア最終予選 日本対豪州戦」ツイート数の推移

Twitter マーケティング リサーチ結果

Source: Twitter Internal Tool  (2022年3月24日 18:00-20:59)
 

また、モータースポーツのフォーミュラー1(F1)は近年盛り上がりが加速していることでも話題ですが(Formula 1 conversation accelerates on Twitter)、2021年の最終レース当日の朝、その年をもってF1参戦を終了するホンダ(@HondaJP)が、 #ありがとうF1 とライバルへの感謝を伝えるツイートをしたことが大きな話題となりました。これには、多くのファンが #ありがとうホンダ と想いを共有し、ライバルメーカーであるトヨタも感謝を込めたツイートを発信しました。

 

テレビ広告によるリーチが難しい層にリーチ

では、Twitter上でスポーツの会話を楽しんでいるのは、どのような人々なのでしょうか?スポーツは老若男女の幅広い年代で楽しまれていますが、Twitter上では34歳以下の男性がボリュームゾーンとなっています。そして、34歳以下の男性はテレビ視聴頻度が最も低い層であることが調査結果で明らかとなりました。テレビ広告を実施している広告主の方々にとっては、最もリーチすることが難しいターゲットと言えるでしょう。

つまり、スポーツ関連のモーメントとTwitter上でつながることで、テレビ広告ではカバーできていなかったターゲットに、ブランドや企業を知ってもらうチャンスが生まれるのです。競技種類も豊富でスター選手などの話題にも事欠かないスポーツと、あなたのブランドをつなぐマーケティング戦略を考えてみてはいかがでしょうか?

 

性別構成

Twitter マーケティング リサーチ結果

Source | Twitter Internal data. 2022年4月取得, Japan only. 期間:2021年1月-2021年12月

 

年代別構成

Twitter マーケティング リサーチ結果

Source | Twitter Internal data. 2022年4月取得, Japan only. 期間:2021年1月-2021年12月

 

テレビ視聴頻度が月に1回未満の割合

Twitter マーケティング リサーチ結果

Source | Macromill 2021年11月「ソーシャルメディア利用実態調査」 15歳〜64歳 n=10,000「テレビ (オンタイムで放送中の番組)」に接触する頻度が「月に1回未満」「接していない」と回答した人の割合

 

April 22, 2022
Tags
  • 調査
  • 日本
  • The Conversation Report

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