Twitterカンバセーションレポート
タイムラインには音楽の話題が溢れている

Twitterの会話から見える最新のトレンドやインサイトをお届け
人々は今起きていることについて語り合うために、日々Twitterを訪れています。そのTwitter上の会話データから見えるインサイトをお届けする「Twitterカンバセーションレポート」。様々な音楽フェスが開催される夏がやってきます。昨年までとは違い多くの夏フェスが本格的に再開することから、人々の盛り上がりが期待されます。そこで夏フェスや音楽サブスクリプションサービスなど音楽に関する会話を調査しました。
Twitterと音楽の親和性
音楽は、Twitter上で多くの会話が生まれる話題のひとつです。ツイートボリュームを話題別に比較したところ、ゲームに次ぐ大きな会話量となっており、多くの人が音楽に関する会話を楽しんでいることがわかりました。
話題別のツイートボリューム

Source | Twitter Internal Data(Semantic Core), Japan Only, 2021年6月-2022年5月, 2022年6月集計
では、どのようなツイートが多く発信されているのでしょうか?音楽に関するツイートのワードクラウドを見ると、まず目に入るのがの絵文字です。下図のポジネガ分析からもわかるように、音楽に関する会話はポジティブなものが多い傾向にあります。また、BTSやJO1、そしてジャニーズのアイドルグループなど男性アーティストの名前も多く現れています。
音楽に関するワードクラウド

Source | Twitter Internal Data(Semantic Core), Japan Only, 2021年6月-2022年5月, 2022年6月集計
音楽に関する会話のポジネガ分析

Source | Twitter Internal Data(Semantic Core), Japan Only, 2021年6月-2022年5月, 2022年6月集計
アーティストやアイドルのファンにとって、ファン同士の交流や情報収集ができるTwitterは欠かせないものとなっています(オタ活に欠かせないTwitter)。調査結果でも、音楽が趣味の人の62%、アイドルが趣味の人の80%がTwitterを月1回以上利用していることがわかりました1。また、音楽が趣味の人の36%、アイドルが趣味の人の48%が「Twitterは自分の生活に欠かせない」と答えています2。
高まる夏フェスへの期待
コロナの影響からここ2年間中止に追い込まれていた多くのリアルイベントの再開が進み、夏の風物詩の一つともいえる夏フェスも同様の動きを見せています。夏フェスに関する会話量をみると、2022年1月から3月のツイート数は1度目の緊急事態宣言が発出される直前の2020年同時期とほぼ同じ水準まで戻ってきていることがわかります。
夏フェスに関する会話量(1月〜3月)

Source | Twitter Internal Data, Japan Only, 2020年/2021年/2022年 1月-3月, 2022年6月集計, 主要夏フェスの名称・略称を含むツイート
夏フェスに関するツイートの内容を見ると、昨年は開催直前での中止決定やコロナ感染の懸念などネガティブなツイートが少なくありませんでしたが、今年は開催の喜びなどのポジティブなツイートが多くみられます。
夏フェスに関する会話のポジネガ分析

Source | Twitter Internal Data, Japan Only, 2021年1月-2022年5月, 2022年6月集計, 主要夏フェスの名称・略称を含むツイートの感情分析
また、今年に入ってからのツイート数の推移を見ると、公式アカウントからの出演者発表などをきっかけに会話が広がっていることがわかります。このような音楽イベントに関する会話は日本に限らず世界中で多く交わされており、欧州最大の音楽の祭典ユーロビジョンに関するツイート数は、欧州サッカーの最高峰であるUEFAチャンピオンズリーグ決勝に関するツイート数を上回る盛り上がりを見せました(Eurovision brings the party to Twitter)。
「ロック・イン・ジャパン」「サマーソニック」ツイート数の推移

Source | Twitter Internal Data, Japan Only, 2021/1/1-2022/6/11, 2022/6/13集計, 「ロック・イン・ジャパン」「サマーソニック」の名称・略称を含むツイート数
Twitterにおける“音楽サブスク”の普及
以前からTwitter上で話題になっていた音楽サブスクリプションサービス(音楽サブスク)はトレンドに大きな影響を与えていましたが、コロナ禍に入りその影響力はますます強くなりました。ここでは音楽サブスクからブレイクした代表的な例として、YOASOBI(@YOASOBI_staff)の曲「夜に駆ける」に関するツイート数の推移を見ていきます。2019年11月のYouTubeでのミュージックビデオ公開から音楽サブスクで徐々に人気を集め、2020年以降も有名アーティストによる「歌ってみた」の投稿などがでるたびに話題化され、NHKの紅白歌合戦に出場した大晦日に会話量は最高潮となりました。
「夜に駆ける」ツイート数の推移

Source | Twitter Internal Data, Japan Only, 2019年11月-2021年1月, 2022年6月集計, 「夜に駆ける」を含むツイート数
Twitterは音楽サブスクと非常に親和性が高く、その会話量は年々増え続けています。また調査結果では、Twitterの非利用者と比較して3倍弱のTwitter利用者が「有料の音楽サブスクサービスを利用したことがある」と回答しています。
音楽サブスクに関する会話量

Source | Twitter Internal Data, Japan Only, 2019年1月-2021年12月, 2022年6月集計, ツイート本文に主要音楽サブスクの名称・略称を含む、または主要音楽サブスクのURLを含む、または音楽サブスク関連ワードを含むツイート数
有料音楽サブスクの利用率

Source | YouGov Profiles,Japan, 2022年6月, Twitter利用者 - Twitter月一回以上利用(n=3,548), Twitter利用者 - Twitter月一回未満利用(n=5,292) Q: 「この半年以内で、音楽関連であなたが実施したことはありますか。あてはまるものを全てお選びください。」 A: 「有料の音楽ストリーミングサービスを利用して聞いた」
またTwitterには自分が今聴いている音楽を #Nowplaying のハッシュタグをつけて共有する文化がありますが、近年では音楽サブスクで見つけた曲やプレイリストへのリンクを共有するツイートも増えています。
音楽の会話に参加しよう
Twitterは、好きなことについて会話をすることで同じ興味関心を持つ人々がつながり、交流が生まれる場所です。夏フェスや音楽サブスクなどに関連した旬の話題を見つけてコミュニティの輪に参加することで、ブランドや企業のプレゼンスを高めることにつながるでしょう。タイムラインにあふれる音楽に耳を傾けてみませんか?
1: Source | 調査委託先: Macromill 2022年5月「ソーシャルメディア利用実態調査」 対象者: 15歳-64歳, 音楽が趣味(n=3,625), アイドル(J-pop/K-popなど)が趣味(n=890)
2: Source | 調査委託先: Macromill 2022年5月「ソーシャルメディア利用実態調査」 対象者: 15歳-64歳, 音楽が趣味(n=3,625), アイドル(J-pop/K-popなど)が趣味(n=890), 「あなたが、最も/2番目に/3番目に「自分の生活に欠かせない」と思うインターネットサービスをひとつだけお選びください。」のいずれかに「Twitter」と回答