昨年とは違う秋

人々は今起きていることについて語り合うために、日々Twitterを訪れています。そのTwitter上の会話データから見えるインサイトをお届けする「Twitterカンバセーションレポート」。コロナ禍での2度目の秋となりましたが、人々の興味関心はどのように変化しているのでしょうか？今回は食や旅、そして日本でも秋の風物詩になりつつあるハロウィンについての会話を調査しました。
 

秋に関する会話は例年以上に急増

例年、タイムライン上での秋に関する会話は9月に入る頃から増えていきます。今年は9月に入り全国的に寒い日が続き一気に秋めいたこともあり、秋に関する会話が急増しています。特に8年ぶりに満月となった中秋の名月では、その瞬間を写真やツイートで分かち合う様子が多くみられました。
 

秋に関する会話量推移

Source: BrandWatch, 秋に関するツイート（日本）2019年−2021年8月-10月

中秋の名月ワードクラウド

Source: Twitter Internal, 秋に関するツイートのトピックモデル（日本）2021年9月-10月5日

また、食欲の秋や行楽の秋など人々への秋へのアンテナは高まっており、その内容はポジティブな会話が7割以上となりました。

2021年9月のポジネガ分析

Source: Twitter Internal, 秋に関する会話の感情分析（日本）
2021年9月1日-9月30日

テイクアウトやデリバリーで食欲の秋を楽しむ

秋の食べ物に関する会話は8月中旬より増え始め、10月に入ると1日に2万を超える会話量となりました。今年になって増えた話題としては、テイクアウトやデリバリーサービス、コンビニなどの秋の新商品に関するツイートです。テイクアウトやデリバリーサービスはコロナ禍で急速的に拡大しているサービスですが、日々の生活に徐々に浸透してきたことがわかります。長引くコロナ禍にあっても、新しいサービスやトレンドを生活に取り入れることで「おうち時間」を楽しもうとする様子が伺える結果となりました。
 

Source: BrandWatch, 秋と食に関するツイート（日本）
2021年10月1日-15日

秋と食のテイクアウトワードクラウド

秋と食のコンビニ・飲食店の新商品ワードクラウド

Source: Twitter Internal, 秋と食に関するツイートのトピックモデル（日本）
2021年9月-10月12日

今年もおうちハロウィンが主流

秋の一大イベントとしてすっかり日本に浸透したハロウィンに関する会話を調査したところ、昨年に続いて #おうちハロウィンや #オンラインハロウィン が主流になっていることがわかりました。おうちハロウィンについての会話は、昨年同時期比で245%の増加が見られ、ハロウィン当日まで盛り上がりがさらに加速していくと予想されます。ブランドや企業公式アカウントも積極的にこのトレンドにコネクトしており、おうちハロウィンのアイディアを紹介するツイートなどで、利用者とのコミュニケーションを生み出しています。
 

おうちハロウィンに関する会話量

Source: BrandWatch, おうちハロウィンに関するツイート（日本2019年−2020年9月-11月1日, 2021年9月-10月15日

「そろそろ出かけたい」想いを企業が後押し

9月30日に緊急事態宣言が解除されたことにより、Twitter上での旅行に関する会話量は次第に増えています。GoToトラベルの新たな構想がニュースになった10月の平均週間会話量は298万件になりました（Source: BrandWatch, 旅行・外出に関する週間平均ツイート数とワードクラウド,日本 
2021/10/4週〜10/11週の平均）。「そろそろ出かけたい」という旅への期待を後押しする航空会社のキャンペーンも話題となり、旅行の計画を発信したり、リアルタイムに旅の報告をするツイートがタイムライン上に増えてきました。
 

緊急事態宣言解除とgotoトラベル・ワードクラウド

Source: Twitter Internal, 旅行に関するツイートのトピックモデル（日本）2021年9月-10月17日
 

秋の楽しみを後押しする話題作り