視点

Twitter Flight School 受講者の声 - 株式会社博報堂DYメディアパートナーズ 様、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社 様

テレビ・デジタルの統合プランニング推進のためにTwitterは必要不可欠。Flight Schoolで社内のTwitter知識を底上げ。

前回は、株式会社電通デジタルでTwitter広告運用に携わるお二人に、Flight Shcoolを受講した感想や社内での受講状況と今後の展望についてお話をうかがいました。

今回は営業経験を持つ、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社の小野寺剛氏(左)と株式会社博報堂DYメディアパートナーズの真野翔一氏(右)に、「動画広告コース」を受講した感想、そして今後のFlight Schoolに期待することをお話いただきました。また、テレビとデジタル横断のメディア戦略立案・実行を推進してきた経験から、テレビなどマスメディアの担当がTwitterに興味を持ってFlight Schoolを受講するために工夫すべきことについてもお話うかがうことができました。

ーー最初に自己紹介をお願いできますでしょうか。

小野寺剛(以下、小野寺):デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(以下、DAC)のメディアソリューション本部 第九メディア部の小野寺と申します。デジタルメディア・プラットフォーマーと向き合うセクションで、Twitterさんを担当させていただいています。3年前までは営業の部署に所属しておりTwitterを含むソーシャル広告を全般的に取り扱っていたので、現在はその時の経験を活かして全社的にTwitter広告の取り扱いを増やすための施策を検討し実施しています。

真野翔一(以下、真野):博報堂DYメディアパートナーズの統合アカウントプロデュース局 デジタル戦略推進部に所属している真野と申します。統合アカウントプロデュース局は、テレビとデジタルを一体として戦略構築からプランニング、実施、運用までを管轄する部門で、弊社ならではの組織と言えます。テレビとデジタル広告をどうプランニングするか、戦略策定・実行、ソリューションディレクション、デジタル部門のレポートの簡略化・統合などを推し進めております。入社してから3年間はテレビ局の局担当を経験し、地方のテレビ局やテレビ通販などへ担当範囲を広げた後に、デジタルメディア・プラットフォーマー担当を経て、今年4月から現部署です。

Twitter Flight School 動画広告コースはTwitter広告の基礎と動画広告の特徴を学習できるプログラム

ーーTwitter Flight Schoolの動画広告コース1と2を受講してみていかがでしたか?率直な感想をうかがわせてください。

小野寺:私自身、営業担当としてTwitter広告の提案をしていた時から3年ほどブランクがあったので、Twitter広告の基本機能など思い出すのに活用させていただきました。また、動画広告はこの3年で大きく変化しているので、新規追加された機能や変更点の確認にもとても役立ちました。今回Flight Schoolを受講するにあたっては、3年前の知識がどの程度通用するのかを確認する目的で、各コースのテストを受けることから始めました。おかげで何を忘れているのか、また新たな追加項目は何かを認識することができ、結果を踏まえて、効率的に各モジュールを学習できたと思います。コース2の広告マネージャーに関する内容は、昨年新しいUIに刷新されたところだったので、アップデート内容を効率良く把握することができて助かりました。

真野:私の場合は、Twitter広告の基本的な内容を知っている程度でしたので、今回Flight Schoolを受講したことで全容と動画広告の詳細を把握することができました。コース1はタイトルから想像していたとおりの内容に近く、Twitterの媒体情報と動画広告の基本情報がコンパクトにまとめられていた印象です。特にMOATによる動画広告のビューアビリティ検証の結果、「Twitter上の動画広告インプレッションのうち99%は人間による視聴が占めることが判明」などのデータは、営業がセールストークに使うことができる内容なのでひと通り学習しておくといいと思いました。コース2は、広告マネージャーに関してですが、私自身あまり広告管理画面に触れる機会がないので、Twitterの広告キャンペーンを作成するプロセスを理解する良い機会でした。営業担当もFlight Schoolを受講することで、Twitterのターゲティングやクリエイティブの設定方法・手順などの特徴を短時間で把握できます。

Twitter利用者・動画広告の特徴、提案に活用できるデータなどがコンパクトにまとまったコース内容

ーー動画広告コース1とコース2で良かった点、そしてより改善すべき点についてお話うかがわせてください。

真野:コース1で「Twitter利用者は新しい情報や出来事を発見するためにTwitterへアクセスしている」というTwitterならではの特徴が紹介されており、それは新しい発見でした。一方で、Twitterの特徴であるリアルタイム性や拡散力などについての説明が、動画の話が始まる前にあってもいいのかなと思いました。Twitterのことをあまり知らない受講者にとっては、Twitterで動画視聴数が伸長している話から始まるため少し唐突感があるかもしれません。

小野寺:今回の動画広告コースのように、受講したら得られる情報やデータなどがあると受講のモチベーションも高まります。広告媒体資料にメディアや広告の特徴・基礎情報がまとめられていますが、コース1の中で動画広告プロダクト一つ一つが丁寧に説明されていたのはとてもいいですね。個々のプロダクトを理解できたら、次はそれらをどう組み合わせて利用するかを私たちは考えることになるので。また、Twitterの広告キャンペーンを実施する時には、通常、複数のプロダクトを組み合わせることが一般的なため、どんな目的のキャンペーンに、どんなプロダクトの組み合わせが最適なのかというケース紹介がより充実するとよいと思いました。

真野:コース2は、営業担当が受講するには内容量が多いと感じました。広告代理店と一言で言っても、営業、プランナー、クリエイティブ、運用など多くの部署・担当が関わります。営業担当が、動画広告キャンペーンの設定項目、最適化のチューニングポイントなど把握しておくことは大事だと思いますが、運用担当と同じレベルで管理画面の操作方法を理解する必要はないと思います。営業担当向けにはもっとコンパクトな内容、運用担当向けには現行の詳細な内容、というように職種ごとにコースが分かれていた方が現場のニーズに合うのかもしれません。

小野寺:弊社の得意先の中でTwitter広告をまだ使っていない企業もあるので、業種別にTwitter動画広告のべストプラクティス、それに関連した成功事例がTwitter Flight Schoolの中に収録されていれば、受講した営業担当やプランナーが得意先への提案の中にTwitter広告を組み込んでいく流れができてくると思います。Twitter広告の利用が進んでいる業界だけでなく、まだあまり進んでいない業界も取り上げて欲しいです。

ーーありがとうございます。Flight Schoolの中で取り上げる成功事例は本数も内容も限られてきてしまうので、最新の日本での成功事例はmarketing.twitter.com(MTC)の中にある活用事例をご参照いただければ幸いです。また、最新の調査結果はインサイトにまとまっているので、こちらもあわせてご活用いただければと思います。

真野:今後期待する内容としてひとつ付け加えさせていただきたいのが、Twitter広告の結果をどのようにレポーティングしたらいいのか、キャンペーンの目的別に学べるといいなと思った点です。コース1の中で動画広告を使ったメディアプラン事例がいくつか掲載されていたと思うのですが、キャンペーン目的別のレポート事例のようなイメージです。ブランドリフト調査などもひとつのオプションとして、目的ごとに適したレポーティング形式などを教えてもらえたらと思いました。

職種によりテストの位置付けは異なる。運用担当向け、営業担当向けにテスト内容の区分けは必要

ーー今まで各コースのモジュール内容に関してお話をうかがって参りましたが、テストについてはいかがでしょう?特にテストのボリュームとレベル設定についてうかがえればと思います。

小野寺:テストの目的によってボリュームやレベル設定が適切か変わってくるのだと思いますが、コース1については、Twitter広告に関わる全ての人が知っておくべき内容なので、テストというよりクイズ形式が良いと思います。コース2については、運用担当の場合はしっかりと理解すべき内容だと思うので、設問を難しく設定して正答率90%以上で合格ラインを設けるなどの運用でよいかと思います。またそれなりの難易度で行うのであれば、合格した時のインセンティブがあるといいですね。例えば、個人向けにコース修了証が発行される、認定バッジが付与されてメールの署名欄などに挿入できる、というようなインセンティブがあると組織としても取り組もうという話になりやすいと思います。

真野:そうですね、私も運用担当と営業担当向けに分けた方が良いと思います。運用担当向けのテストは、エキスパートの養成目的で難易度も高く、合格しないと受講完了にならない運用で問題ないと思います。ただ、営業向けには、コースをひと通り受講してもらい内容を覚えてもらうことの方が大事で、テストについてはクイズ形式で理解度を自己評価するぐらいに留めるのがいいと思います。テストに合格することがゴールだと受講率が上がらないという事態も起こり得るので。クリエイティブなどの部門にしても同様かと思います。テストの合否を付けない現行のやり方で間口を広げた方が、Twitter広告が浸透するのではないでしょうか。あと、テストの後で構わないので、コース内容の要点だけをまとめたサマリーなどのセクションを追加してもらえると、コース内容がより記憶に残るのでありがたいですね。

Twitterはテレビと共存して可能性を広げられるメディア。付加価値を具体的な事例として示すことが推進の鍵。

真野:Twitterはテレビの可能性を広げられるメディアですよね。ダブルスクリーン視聴などがいいケースだと思うのですが、テレビを見ながらスマホ片手にTwitterを見ているという状態が日常生活の中によくありますよね。その他のオンライン、特に動画メディアだとテレビとスクリーンを奪い合う関係になりがちですが、Twitterはテレビとの共存が成立する数少ないメディアです。その共存という観点から、講義内容も具体例として、テレビ番組(特にスポーツ)とTwitterが連動した事例からスタートして、「Twitterはテレビの既存ビジネスの延長線上にあり、新しい価値を付け足すことができるものです。だから学んでみませんか?」というようなアプローチの方が、テレビなどのマスメディア担当の人は違和感が少なくなると思います。彼らは、Twitter広告を拡販するためにFlight Schoolを受講するのではなく、テレビなど自分の担当領域があって何か新しい付加価値を探しており、Twitterはその可能性の一つとしてどんなことができるのかを知りたいと考えていると思います。

小野寺:私もそう思います。テレビとTwitterが共存関係にある点をFlight Schoolの中で取り上げて欲しいです。テレビとオンライン動画を組み合わせるとなった時に、広告の観点だけでなく、テレビとTwitterの連動企画などオンラインへの拡張性という観点も入れようとすると、実際Twitter以外の選択肢がないんですよね。そういう視点をコース1の冒頭に追加することで、以降のTwitter Flight Schoolのコース内容を受講する姿勢も変わってくると思います。

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